【まとめ】3Dプリンター特徴から注意点まで

こんにちは、3Dプリンターの導入を検討しているあなた、家族に反対されていませんか?私は黙って買って怒られました。家族の反対を押し切って(もしくは黙って)3Dプリンターを導入する流れを説明します。
私が3Dプリンター導入を決めたとき知り合いで持ってる人はおらず情報収集に苦労しました。プリンターの価格は下がってきてAmazonをみるとかなりの種類のプリンターがあります。当時私も何を買っていいかわかりませんでした。3Dプリンターを選択するには自分の使う用途がはっきりしている必要があります。

本業の設計士としても3Dプリンターを活用し、試作品なのどを数多く作成してきました。そんな私が3Dプリンターのメリット、デメリット、扱う材料の特徴などから3Dプリンターの選定まで解説します。

同じように導入を検討し悩んでる人に向け、実際の購入するまでの一連の流れを解説したいと思います。
また巨大なオブジェにならないよう使い方についても提案していきたいと思います。

目次

まずは導入するメリットと使い道

saba
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本当に3Dプリンター必要?

私は本業でもよく3Dプリンターを使います。製造現場ではまだまだ3Dプリンターは試作品としての使い方のみ。あくまでも部品ごとの合わせやモノでの確認が必要な時の先行評価で
最終的に製品になるときは型で作成した部品を使うことになります。

3Dプリンターで扱える材質は多数ありますが、同じ材質で型で作ったものは全く強度が異なります。
強度が必要なもの、身の回りで繰り返し使うような部品には向いていません。消耗品と割り切って使い道を明確にする必要があります。

導入のメリット

強度がないことはわかってる、それでも使いたいと思ている私と同じ方
3Dプリンターの購入を迷われている方はすでに大まかな作りたいものは決まっているはず。
導入するメリットは以下2つです。

  • 自分の思い描いたものが短時間で作成できる
  • 誰かが作ったデータのコピーが作れる

★画像★

三次元的な造形物をつくる選択肢としては木工や粘土などがありますが、どれも時間がかかり再現性もありません。マスターモデルを作り型を作製する方法もありますが、コストもかかってしまう。そんなものづくりの中間にある3Dプリンター。
複雑な三次元形状を思いのままにつくることができます。

また自分でデータ作成はまだ難しいという方にはネットいろいろなサンプルデータがあります。
まずは無料サンプルデータを使ってプリントをしていくといいと思います。
このサイトでも無料サンプルデータを公開しますので是非使ってみてください。

★サンプルデータ集リンク★

オススメの使い道

私がオススメする使い方は以下4つです。

  1. ルアー作成(消耗品)
  2. 型、治具作成(消耗品)
  3. フィギア作成(耐久性不要)
  4. 小物、機能品作成

★作った事例の画像★

3Dプリンターで使える樹脂は限られています。支流はABS、PLAどちらも硬いが粘りが少なく
大型のものには向いていません。強度があまり必要でなく、小さなものに活用するのに向いています。それぞれ活用事例を紹介しています。

★ルアー作成事例★

★型作成事例★

★小物作成事例★

saba
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購入する前に、何に使うか
冷静に考えよう

方式を決めよう

最近アマゾンでも3Dプリンターたくさん出てるなと感じると思います。私も購入に踏み切るまでいろいろ調べてきました。とにかくプリンターの数がたくさんあり、なにがいいのかよくわからない。
安いものを買って使えないのも困る、高いやつ買ったのに使わくなっても嫌だ。
まずはプリンターの選定方法です。大きく2種類のプリンターが存在します。

大雑把に仕組みはこんな感じです。

FDM式固形材料を熱で溶かして積層
光造形式紫外線で液体材料を硬化させて積層
3Dプリンター仕組み

★3Dプリンター仕組み詳細★

続いてどちらのプリンターを導入するか検討する流れです。
初回の導入にはFDM式プリンターをオススメします。

私が購入したの下記プリンターの前のもモデル

★FDM式プリンター比較★

それぞれの特徴と得意分野を説明します。

FDM式×光造形式比較 ※画像はAnycubicインスタグラムより、材料費はAmazonより

FDM式の材料は固形で、光造形式は液体です。扱いやすさを考えるとエントリーユーザーはFDM式

★3Dプリンター方式別徹底比較★

材料から3Dプリンターを決めよう

使い道がはっきりしたら使う材料を決めましょう。3Dプリンターの種類によって扱える材料は決まっています。また、材料によって特性が異なる為使い道に合わせた材料の選定が必要です。
用途別に得意な材料、その材料を扱える3Dプリンターをまとめました。

材料別特徴と3Dプリンター方式

まずは自分が作りたいものが身の回りでみたときにどんな材料でできているか、作るものにどんな特徴があるか確認してください。使い方、材料の選定をすることで3Dプリンターの方式は決まってきます

★実際に使用した材料例や材料の詳細はリンク★

造形物の特徴から3Dプリンターを決める

材料、耐久は関係ないプラモデル、フィギアのような強度不要なものを作る場合。または表面が滑らかで見栄え重視の場合は光造形式をオススメします。
FDM式の場合、材料を熱で溶かしノズルで押し出し積層していきます。どうしても押し出した樹脂の層が年輪のように出てくるので見栄えはよくありません。

saba
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表面を削って滑らかにするのも大変

光造形式のプリンターもかなり安くなってきています。最初から光造形式を購入するハードルも下がってきています。

★それぞれのサンプル★

★光造形式3Dプリンターオススメ★

使う為に必要なスキル

どんな3Dプリンターがいいかなんとなくわかった。そもそも使いこなせるか不安になると思います。
私の場合は職場でも使っているので心配していませんでしたが、3Dプリンターを導入するのに必要なスキルを説明します。
3Dプリンターは印刷機です。3Dモデル(印刷対象)を準備し印刷できるデータへ変換し、印刷を行う。工程としては特に難しいことはありません。

3Dプリンターでモノをプリントするのに大まかに3つの工程に分かれれます。それぞれ使うツール必要なスキルが変わってくるので簡単に解説します。

工程ツール名必要なスキルあった方がスキル
1⃣3Dモデリング
DESIGN SPARK MECANICAL
(モデリングソフト)
コマンド操作
調べる力
設計スキル
CAD経験
2⃣データ変換CULA
(スライサーソフト)
調べる力材料特性
3⃣出力ANYCUBIC i3 Mega S
(3Dプリンター)
機械いじりトラブル慣れ
工程とツール、必要なスキル

★モデリングソフトおすすめ★

★スライサーソフトおすすめ★

★3Dプリンターおすすめ★


導入するまで、何のプリンター何のソフトを使うか。選択肢が多数あり、調べる作業が発生します。好きであきらめずに調べる。しいて言うならそんなスキルが必要かと思います。

saba
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導入するにはスキルより根気

3Dプリンターを扱うのに特殊なスキルや資格は必要ありません。3Dプリンターを買ってしまう
勇気
と、データを根気よく作る。モデリングソフトの操作慣れだけです。スライサーソフトもいろいろ
コツがありますが、初心者がとりあえず使う為には単純に変換器だと思ってもらって問題ないです。

3Dプリンターは自分の頭の中の想像を形にする道具です。まずはとりあえず導入しましょう。

さあ購入しよう

それでは3Dプリンターを購入しましょう。今回オススメするのはFDM式の初心者向き。
ANYCUBIC MEGA です。
オススメする理由は下の4つです。

  1. 使用者が多い
  2. 組み立てが簡単
  3. タッチパネルで操作が直感的(説明所なくてもなんとなくわかります)
  4. 作りがしっかりしている

圧倒的にオススメできるのは使用者が多いこと、3Dプロッターでトラブっても町の電気屋には相談できません。ANYCUBICは使用者がおおい為、ググればなにかとトラブル情報が転がっています。
初心者はとりあえずANYCUBICがオススメです。

★写真★

★ANYCUBIC公式リンク★

★ANYCUBICを詳細の解説★

※3Dプリンター注意点

最後に3Dプリンターを買う前に注意点を確認します。3Dプリンターがあるとできること、あきらめてたものを作ることができます。しかしデメリットもあるので購入して失敗しないよに確認してください。私が考えるデメリットを紹介します。

  • とにかくでかい
  • 音がうるさい
  • 稼働時間が長い

とにかくでかい

幅410mm×高さ460mm×奥行400mm、サイズ感としては電子レンジぐらいです。
(測定はANYCUBIC MEGAを実測)
このサイズとメンテナンスを考え若干の余裕を持たせるといいと思います。
もっと小さいプリンターもあるのでプリントしたい対象物とおけるスペースの兼ね合いで決めるといいでしょう。

音がうるさい

プリントをするときにどうしても機械音がしてしまいます。実際の音がこちらです。それぞれ対象のプリンターか約300mm話したところから計測しました。

★音声リンク★

私は意外に音が小さいなと思いましたが、いかがでしょうか。
購入の前にプリントできる環境かを考えてみてください。

saba
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私はアパートなのでプリントは昼間

必要なメンテナンス

最後に3Dプリンターを購入したらつきまとってくるメンテナンスについて解説します。
一番重要なことは日々使うことです。一般的な機械製品と同じで使わないことでゴム類の劣化
グリス等が循環しないことで固着、金属の錆など放置するとそれだけで使えなくなることがあります。
購入したら最低月1回はプリントすることをオススメします。

saba
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車やバイクと一緒ですね

★最低限必要なメンテナンスまとめ★

まとめ

3Dプリンターはどんどん値下がりしてきており、以前のように高価なものではありません。
使い方に高いスキルも必要なくハードルも下がっています。
とりあえず手に入れてまずは何かプリントしてみませんか。

3Dモデリング出来ない方は、このサイトでデータも公開する予定です。
また私が困ったデータの作り方も紹介しますので、ぜひ見てください。

★データ公開リンク★

★データの作り方★

一緒に3Dプリンターを使っていきたい方。お気軽にコメント、メッセージください。
Twitter、インスタもやってますので是非どうぞ

★ツイッター、インスタリンク★

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この記事を書いた人

30代、妻、子供2人、製造業サラリーマンです。本業も趣味もモノづくりな私が文章を書く楽しさに目覚め、モノづくりの記録をしていくことにしました。

自宅に3Dプリンターを導入、3Dプリンターを通してモノづくりの可能性を追求。将来は自宅を工場にするのが夢です。

Twitter、Instagramもやってます。
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